もっと知りたい漢方_vol.7


あの迷惑な雑草も
実は生薬・・・

本格的に暑い季節になると畑や道端に一気に茂るのがスベリヒユです。スベリヒユは様々な別名のある生薬です。葉は緑、茎は赤、花は黄色、根は白、種は黒、なので五行の全ての色があるので五行草(ごぎょうそう)、また葉が馬の歯の形に似ているので馬歯莧(ばしけん)などともいわれることがあります。

一部地域では
昔から食べられている食材

山形では「ヒョウ」、沖縄では「ニンブトゥカー」と呼ばれ、食用として親しまれています。しかし、一般的には雑草として嫌われることの方が多いと思います。道端に生えている場合犬猫の糞尿も心配ですし、なかなか食べづらいですよね。

奥野流食し方
私が食べる時は、穀物酢を適量入れた水に10分以上さらして水洗いすると、しっかり泥と臭みが取れます。その後、熱湯で湯通ししてポン酢や、青紫蘇ドレッシングなどで食べると美味です。

暑さや乾燥に強い雑草として知られていますが、この特徴はスベリヒユに含まれるリンゴ酸によるところが大きいです。リンゴ酸はアレルギーなどに良い成分として知られ、スベリヒユの効能も涼血治痢(細菌性、出血性の下痢を治療・予防するといわれます)解毒消腫の働きがあり、湿疹、化膿に内服して用いられているのも納得できるのでは?


また園芸店などで売っているポーチュラカ(花スベリヒユ)は花が綺麗に品種改良されたものです。ポ−チュラカはスベリヒユのラテン名なのですが、雑草のスベリヒユと混同されないようにそう呼んでいるようですね。ただ、赤などカラフルな花が咲き誇るので五行草とは呼べませんね。

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監修:奥野 勝彦(薬剤師)